食事の時によくむせて困るんだ。
よく噛んでいるんだけど飲み込みにくくて。
高齢者では、食事中にむせることが少なくありません。
この記事では、食事中にむせる人におすすめの嚥下体操(えんげたいそう)を紹介していきます。
この記事を読めば、食事中のむせを予防・軽減できます。
それでは、さっそくお読みください。
嚥下(えんげ)とは?
食べ物を飲み込み、口から胃へと運ぶ一連の動作の事。
正しい嚥下とは、食べ物をのどに送り込み、のどを通過した食べ物をさらに食道に送り込む事です。
嚥下がスムーズに行われるには、口や舌、喉や首などの多くの筋肉を使います。
誤嚥(ごえん)とは?
誤嚥とは、飲み込んだ食べ物が正しく食道の方に入っていかず、誤って気管の方に入ってしまう事。
むせは誤嚥(ごえん)の原因になりやすく注意が必要です。
誤嚥により誤嚥性肺炎になることがあり、誤嚥の予防は大切です。
むせやすい人には嚥下体操がおすすめ
飲み込みに必要な筋力が低下すると、むせやすくなります。
嚥下体操は、飲み込みに必要な口や舌、喉や首などの筋肉の体操です。
嚥下体操を行い、誤嚥を予防しましょう。
嚥下体操のやり方
- 大きくゆっくり深呼吸します。2回行いましょう。
- 首を前後に倒します。3回行いましょう。
- 首を左右に倒します。3回行いましょう。
- 首をぐるっと回します。左右2回ずつ行いましょう。
- 口をふくらませて戻します。5回行いましょう。
- 口をすぼめて戻します。5回行いましょう。
- 大きく「あ」「ん」と発声します。5回ずつ言いましょう。
- 大きく「う」「い」と発声します。5回ずつ言いましょう。
- 舌を左右に振ります。10回ずつ行いましょう。※舌で口角(唇の両脇)を触る感じ
- 舌を出して引っ込めます。10回行いましょう。※「べー」と言いながらもOK
- 「パパパ」「タタタ」「カカカ」「ラララ」と発声します。それぞれ20秒間できるだけ多く言いましょう。
- 「パタカラ」と発声します。20秒間できるだけ多く言いましょう。
- 大きくゆっくり深呼吸します。2回行いましょう。
嚥下体操は、食事の前の準備体操として、1日3回の食事の前に行いましょう。
私もやってみると、口周りの筋肉がとても疲れました。
嚥下体操以外に出来ること
むせ対策
1.ゆっくり食べる
かき込むように食べるのはむせやすいです。
2.一口量を少なくする
スプーンを使う場合は小さめスプーンを使うと良いです。
3.やわらかい物を食べる
かたい物を噛むことが難しい場合は、丸飲みにならないようやわらかい物を食べるようにしましょう。
4.水分にとろみをつける
水分はむせやすい人が多いです。
5.長い麺は切って短くする
麺をすする動作もむせやすい人が多いです。
まとめ:誤嚥を予防して、いつまでも元気に美味しく楽しい食事を
ここまでをまとめます。
- 嚥下(えんげ)とは、食べ物を飲み込み、口から胃へと運ぶ一連の動作の事
- 誤嚥(ごえん)とは、飲み込んだ食べ物が、誤って気管の方に入ってしまう事
- むせやすい人には嚥下体操がおすすめ
- 嚥下体操は1日3回食前に
- 嚥下体操以外に出来る事は、個々にあった飲み込みやすい食事や環境に工夫したり変更する事
食事というのは日々の生活の中で、楽しみのうちの一つです。
飲み込む力が徐々に衰えていくと、口から食事を撮ることが困難になる場合もあります。
誤嚥性肺炎にならないためにも、誤嚥を予防していくことが大切になります。
いつまでも元気に美味しく楽しい食事ができるよう、
むせないように、むせが減らせるように、嚥下体操を続けていきましょう。
コメント